まほの毎日

夫と子ども二人と地方に住んでいます。日常を書きたいと思います。

20220606_PTA お金はオープンに

悪者扱いされて久しいPTAだが、自分なりの考えをまとめてみたい。

 

コロナで行事が無くなっても大丈夫だった=PTA不要じゃない?論が勢いを増している。

 

だが私は、公立小学校において、PTAは必要だと思っている。

 

理由は、PTAは学校・教育委員会から独立した、全国を網羅し世の中に認知された組織として既に存在しているのだから、これをきちんと活用すればすごい力になると思うからだ。

 

一方、現在、全国的にPTAの役割の縮小が行われている。それは、なし崩し的な行事カットと少人数の有志の役員での運営という縮小方法になっていると思う。それでは、却って問題点を見えにくくし、有効活用の途も閉ざされてしまう。

 

まず、私がPTAのメリットと感じるところは、お金のことだ。

 

PTAは学校の重要な資金源となっている。

 

公立学校は教育委員会の管轄下にあり、義務教育なんだから国や各自治体からお金をもらえるはずだ、と思うだろう。

 

だけど、学校にも予算というものがあり、予算にないものは買えない。したがって、国や自治体から予算と認められないものは、必要なものでも買えない。そこで学校が当てにするのがPTAなのである。

 

学校が必要なものは、体育館のパイプ椅子やテントばかりじゃない。子ども達が学習で使うものも、予算がつけられなければ買えない。

 

教育にもっとお金を出してもらことは喫緊の課題だ。でも、お金は今必要で、公金が降りてくる前に目の前の子どもは成長してしまうだろう。だったら今はPTAという組織でお金を集めて使うことに、私は賛成だ。

 

議論はオープンな形でやりたい。そのためにも、保護者の代表をしっかり選ぶ必要がある。目的がはっきりしていれば、子ども達のために一肌脱ぐ親はたくさんいる。学校も予算がつけられなかったことを恥じるのではなく、堂々と子ども達のために必要なものを出して、保護者と一緒に話し合いをしてほしいと思う。

 

追記)2022年6月8日(水)付 日経新聞『学校「侵入」薄れる警戒』という記事を見た。21年前の大阪教育大付属池田小事件の反省のもと導入された、警察への通報システムの設置が年々減り続けており、2018年度に設置中なのは全国幼小中高の3割以下

、減少の一途をたどっているという。理由は資金不足。埼玉県のある公立小では、授業で使う器具やロッカーなどの備品整備に充てられる予算は40万円しかなく、通報システムにお金が回らないという。システムの導入は30万円、維持費に年10万円。

 

この通報システムが完全な解とは思わないが、不審者から子ども達を守るために準備してあるのは「さすまた」のみ、っていう可能性も十分あるわけで。

 

公のノロノロ対応を待たないで、学校はPTAと話し合って対策を講じたらどうかな?もしPTAで何らかのお金を出すことになったら、それは周年記念冊子よりずっと納得できるお金の使い方だと、私は思う。