20220610_人間の標準
NHK「迷える女性たちの家」という番組をみた。
DVや虐待、愛する人との死別など様々な理由から困難を抱える女性たちに付き添うNPO法人の活動を追った番組だ。
その中で、代表の遠藤良子さんが言った言葉に感銘を受けた。
「”人間の標準" があるわけじゃない」
個性を認め合うことを是認しながら、標準を押し付けがちな社会への批判をする、強い力を持つ言葉だと思った。
頭のなかで、自分の理念を言葉にすることを追求することによってのみ、言葉は研ぎ澄まされる。人ひとりが全部乗っかった言葉になって口から出てくる。
最後に、これだけの人たちに寄り添って話を聞いて取材して、ここまでの内容に仕上げ、それをひっそりとEテレで、夜11時からの枠でどーんと1時間も放送するNHK。どんな人たちに見てもらいたいのかな?頭が下がりますが、もっと多くの人にみてもらわないともったいないと思ってしまう。
受信料が足かせになってると思うけど、鍵とかつけなくてもネットで誰でもいつでも見られると、見る人にはもちろん、番組を作った人にも、取材に協力してくれた人にとってもいいはずなのにな。