20220630_金利と円安
日銀は今、金利を上げるべきか?それは円安への対処として?円を売って利周りの高いドルを買う取引に逆流が起きる?またはインフレ・景気過熱抑え込みとして?
現在のインフレ率は、コアCPI前年同月比+2.1%(22年4月)。高い水準に見えるけれど、円安による輸入物価高の影響だ。だから円安が巻き戻ればインフレ対策としては有効だともいえる。
2022年6月30日現在の米国の金利(%)は、
FF金利 1.75
3か月物 1.13
1年物 1.81
5年物 3.15
10年物 3.10
米国はこれからも利上げをするだろう。日本はまず金融緩和政策を止めて、米国よりも早いペースで金利を上げないといけない。10年債利回りで言えば、現在の0.25%から3%かそれ以上、米国を上回る利率にするには、道が遠すぎるし、そのために払わなければならない犠牲も大きい。
それから、普通、インフレだけを見れば、インフレ率の高い通貨が売られて低い通貨が買われるから、インフレ率が相対的に低い日本円は買われるはず。なのに売られているということは、ウクライナ戦争という有事で安全通貨としてのドルが買われていることもあると思う。
だから、金利は今ちょこっと上げても焼け石に水、景気に益々水を差すだけ、と思う。
仕事場ではあまりにすごい人たちがいて、いつも素晴らしい答えを教えてくれるから、自分のアホ頭で考えることは馬鹿らしく思っていた。アホはアホでも自分で材料を拾って数字を確認する作業は楽しかった。ありがとう、ちきりんさん。