まほの毎日

夫と子ども二人と地方に住んでいます。日常を書きたいと思います。

20221003_安倍元首相のガバナンス改革

安倍ガバナンス改革の功績 社外取締役が定着: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

安倍さんと黒田さんの強いタッグの下のアベノミクス、昔の職場では皆が興奮気味に諸手を挙げて歓迎していた。

 

私も認識がなかった、アベノミクス以外の功績は、日本の会社のコーポレートガバナンス改革だという。

 

2012年当時、海外投資家からの社外取締役普及への要求を20年間拒み続けてきた日本企業に風穴を開けたのが安倍元首相だという。

 

日本の会社の取締役会は生え抜き(高齢)男性で構成されていて、海外投資家から見たら風通しが悪すぎて安心して投資できないだろう。

 

安倍元首相は2014年「スチュワードシップ・コード」を策定した。機関投資家の議決権行使を促すものだ。それまでは、機関投資家がお客様から受託した株式の議決権はほぼ無視されていたが、社会的によい影響を与えたいと考える年金基金が議決権を行使し始めたら影響は大きい。

 

翌15年には「コーポレート・ガバナンス・コード」を作り、企業が株主との対話をするよう促した。この項目の一つが社外取締役の選任だ。社外取はコンプライアンス違反をしないためのお目付け役ではなく、成長のための外部からの意見と発想が変化した。

 

また、法律ではなく罰則のない規範(コード)として打ち出すことで、産業界からの反発をやわらげた。

 

社外取締役も順調に増え、投資業界でもこの新しい分野は手探りではあるものの進化し定着しつつある。グローバルでの日本のプレゼンス向上に熱心だった安倍元首相の、あまり表に出にくいお手柄である。