まほの毎日

夫と子ども二人と地方に住んでいます。日常を書きたいと思います。

20220622_イスラエルの森の意味

NHK BS 世界のドキュメンタリー「青い募金箱」を見た。

 

「青い募金箱 イスラエル建国の真実」 - BS世界のドキュメンタリー - NHK

 

時はイスラエル建国前後、ユダヤ人がアラブ人をなぜ、いかに追い出したかをを、建国の父の曾孫が当時の日記を掘り起こして読み解く番組だ。

 

ヨセフ・ワイツは、イスラエル建国のため、冷血にアラブ人の農民から土地を奪う方法を画策し徹底的に実行した。土地を奪い、貧しい農民を一人残らず立ち退かせ、絶対に帰ってこられないようにユダヤ人の入植と植林を進めた。子ども達はその本当の意味も知らされず、そっと苗木に土をかけたのだ。

 

第二次世界大戦が終わったが、ホロコーストを生き延びたユダヤ人は、元居た国から受け入れを拒否された。行き場を失った大勢のユダヤ人がイスラエルを目指した。そしてもっと土地が必要になった。

 

ユダヤ人はホロコーストという苦難を乗り越えてなお自国に拒絶され、とても孤独だっただろう。最近の大阪ビル放火事件で感じたが、孤独が駆り立てる自己中心的で他罰的なエネルギーは凄まじい。昨日もネットカフェに20代女性従業員を人質に5時間立てこもった男が逮捕された。本当に孤独になったら、自分は大きな苦しみを抱えているのだから、別の誰かが少し不幸になるのは一向に構わず、少しは自分の苦しみもわかるだろう、という考えになるのかな。

 

ユダヤ人の帰還が受け入れられていたら、パレスチナの状況は違ったものになっていたんじゃないかと思うが、当時は皆が傷つき、他人を思いやれる状況ではなかった。ただし、今になって、そういった過去をなかったことにするのは間違いと思う。もし孤独にさせた国家が危険な存在になるってわかっていたら、ソ連崩壊後にロシアを荒れるがままにしないでもっと助けていたら、プーチンは出てこなかったかもしれない。

 

イスラエル建国のことが知りたくなったので、このあたりの本を読んでみようと思う。

 

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