20220915_教科書の重さ
上の子が中学に入学してすぐ、こんな題名のプリントが配られ、卒倒しそうになった。
プリントそのままを載せることは控えるが、要旨は以下。
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「教科書って、いくらなの?」
・中学の教科書は3年間で13,500円、小学校は6年間で18,000円。
・教科書代を国が負担する「教科書無償制度」は、1961年、高知の漁村の母親たちの運動から始まり、1963年に成立した。
・戦後の貧しさから抜け出せていない地方ではボロボロのお下がりの教科書を使っていた。学ぶことで貧しさから抜け出せるとの信念だった。
・無料の新しい自分だけの教科書で学ぶことは自分の人生を切り開くことにつながる。がんばってね。
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これ、今の日本?戦後?教科書代が無料なのを感謝せよと言っても、今の子には伝わらないんじゃないかしら?
お金で言えば、入学と同時に自費で購入した副教材代、12000円だったけど?公立中の制服に10万円以上払ったよ??部活の道具や活動費で5万円以上したよ???他にも変な色のジャージ代7千円とか鞄代16000円とか色々大変なんですけど?って言い募りたい親の気持ちは置いておくとして。
デジタルの時代、紙の教科書をありがたく思えと言われても、伝わらないんじゃないかしらということです。
デジタル教科書導入 学校教育、DXへ一歩: 日本経済新聞 (nikkei.com)
日本はまだ「一歩」を踏み出したばかり。
デジタル「教科書」って言ってるけど、次にくるのは絶対、デジタル「授業」。DXは授業の在り方を根本から変えてしまうだろう。
これに対し、教育界は抵抗するだろう。生の一斉授業は聖域だ。先生たちの学びの場として研究授業がしょっちゅう全国で開かれていて出張で飛び回っているし、国公立大付属学校では授業法の研究こそが存在意義だ。
こんな↓反対論もあるけど、コロナ禍の準備不足の状況下の問題点や、不正利用出来てしまう端末の不備はDXのせいではなく別に解決すべき問題だと思う。
脳科学者が警告「学校の一人一台端末導入で、日本の子どもはバカになる」 勉強にICTを使うのは逆効果 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
教職採用試験が軟化しているという。先生による時間外の丸付けが合法とされた。こうした教育現場の最近の動きはDXとは切っても切り離せない。
裁判では先生の時間外労働は違法と言ってほしかったけど、丸付けは先生の仕事だ。授業はデジタルで受ける。先生はケアの巧拙により評価されるようになる。先生は授業の準備に割く時間を圧縮でき、丸付けにより子ども達の習熟度を把握する。
記事によると、まずは誰もできない英語からDXするらしいけど、他の教科も同時に早急にとりかかるべき!!その意味がわからない人は、手っ取り早く1万円分の教科書担いで小一時間うろうろ歩き回るべし。もちろん階段で3階まで上がり下りしてね。