まほの毎日

夫と子ども二人と地方に住んでいます。日常を書きたいと思います。

20220922_発達障害グレーゾーンと国連の分離教育廃止要請

そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない・・・グレーゾーンとはそういうものだ。
 
確かに検査の数値上は普通の範囲には収まらない。けれど、そんなことってどこにでもあるのではないだろうか。
 
例えば健康診断で、経過観察になっていることがある。症状は出なければいいし、出ないように気を付けることができる。
 
グレーゾーンだって、足りていないところのカバーをする方法を習得すればいい。最終的なゴールは数値ではなく、本人が仕事を見つけて自立し、社会の一員として自分の能力に誇りを持ち、自らが幸せだと感じて生きることだ。
 
ここまでは誰も異論はないはずだ。問題は、どのように足りていないところのカバーをするかへのアプローチの違いだ。現在、日本では、検査を受け、医療機関で医師の診断をもらい、本人と家族がそれを認識するところから始まる。
 
つまり、できないことを認めることからアプローチする。
 
そこには絶対的な普通という標準があり、生まれながらにその標準から下方にずれていることを指摘されるのは、大人でも子どもでも受け止めるのが大変難しいことだ。むしろ、今まで何とかなってきた実績のある大人のほうが容易い。それに、障害の傾向があれば受け止めることの難しさも一層なのだ。
 
どのみち、本人に知らせても知らせなくても、本人は難しさを薄々感じている。そうであれば、とりもとりあえず告知するのではなく、できていることを認め、将来に向けてできることをさらに伸ばすために、できないところを引き上げるアプローチがあってもいいのではないだろうか。
 
 
さて、国連が、日本の分離教育制度廃止を要請したことが話題になった。
 
少なくとも、こうした要請が出るということは、この分野に関して日本がガラパゴス化しているのではという疑問は当然持つべきだ。だが、文部科学省は完全拒否の構え。ほかの識者や親たちの反応も、自分達のやっている方法が自分達に合っており、よって現在のアプローチは正しいという論法。
 
全面的に現状を肯定する姿勢に、違和感を覚える。難しい問題であるのは確かだが、子ども達のためにも、どんな方法がありどのように成功につなげているのか、海外からの意見を聞く耳も持ちたいと、一人の親として思う。どの子も国の宝なのだから。